関西ウォータークラブ 50周年記念誌
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日水協関西地方支部共催事業72めています。専用水道問題に直面した水道事業体は、逓増性の緩和、基本水量の見直しなどに着手している現状があります。 水道事業体をとりまく環境をみますと、今後は、より効率的な経営が求められます。民間的手法を取り入れた事業運営を行う必要性が高まっていくでしょう。 一方、利用者からみれば、安全な水道水の供給は当たり前の話ですが、少しでも水質が悪化すれば、消費者としては満足できなくなります。ですから、水道事業者は、安全で廉価、さらに質のよい水を持続的に供給するためのプレッシャーを常に受けています。  さらに社会全体からみると、節水の機器の普及、人口減による水需要の減少、環境保全、災害対策など課題は多く、そうしたプレッシャーを受けながら水道事業者は事業運営をされているのが現状でしょう。●公益事業の競争状況水道議事業者を取り巻く外部環境公益事業電 力ガ ス鉄 道バ ス通 信郵 便道 路水 道主な公益企業のタイプ地域独占型民間企業家庭用は規制、大規模は自由競争多数の民間企業家庭用は規制、大規模は自由競争民間企業と公営地下鉄事業者間はヤードスティック競争、他の交通機関との競争民間企業と公営営業自動車との競争民間企業事業者間の競争、他の通信手段(インターネットなど)との競争民間企業(部分民営化)郵便そのものはほぼ独占であるが、他の通信手段との競争高速道路(地域独占型企業)一般道路(国、地方自治体)高速道路は、他の交通機関との競争公営企業ペットボトルとの競争はあるが、それ以外は無し競争状況

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