関西ウォータークラブ 50周年記念誌
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65 大阪広域水道企業団は、旧大阪府水道部の事業を承継し、平成23年度に事業を開始しました。水道用水供給事業では、42市町村に年間約5億3,000万㎥(給水区域における総使用水量の約7割)の水道用水を供給しています。また、工業用水道事業として、府内の企業約440社に工業用水を供給しています。 大阪府域における水道の歴史を振り返ると、明治28年に大阪市、明治43年に堺市、大正14年には守口市と、市町村ごとに独自の水源によって整備が始められました。その後、大阪経済のめざましい発展や急激な人口増に伴い、多くの市町村で必要な水道水の確保が重要な課題となってきました。そこで、水量の豊かな淀川の水を合理的に利用しようと、大阪府営水道による水道用水供給事業に活路が見出されました。そして、昭和26年に府営水道が本格的な用水供給を開始して以来、7次にわたる拡張事業を行い、給水区域を拡大しました。平成18年に豊能町及び能勢町への給水を開始するに及び、大阪市を除く府内全市町村に水道用水を供給することとなりました。 全国に先駆けて取り組んだのが高度浄水処理です。淀川の水質悪化により生じてきた異臭味問題等に対し、昭和57年には水処理実験を開始し、昭和63年から高度浄水処理施設の建設に着手しました。また、平成4年に琵琶湖・淀川水系を水源とする8水道事業体による関西水道事業研究会を発足させ、一体となって高度浄水処理の積極的な導入に向けた活動を行い、平成5年度の高度浄水施設整備に対する国庫補助制度の拡充等を後押ししました。こうして、平成10年には、全国で逸早く高度浄水処理水の全量供給を開始し、今や、「大阪の水はうまい」という評価をいただいています。 一方、工業用水道事業ですが、昭和34村野浄水場階層系浄水施設(昭和53年度に土木学会技術賞を受賞)(なお、村野浄水場は、平成10年度にも、「安全でおいしい水の安定供給(高度浄水処理施設の建設)」で同賞を再度受賞)大阪広域水道企業団関西の水道とともに

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