関西ウォータークラブ 50周年記念誌
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62が保証され、これまで以上に自信をもって安全な水道水をお届けできるようになりました。 平成21年3月には、局庁舎敷地内に本市4か所目となる耐震性貯水槽が完成しました。通常は水道管の一部として水が流れていますが、地震時には緊急遮断弁が作動し、貯水槽内に水を確保する仕組みとなっています。また、本市の局庁舎は、南海高野線沿線に位置するため、局のマスコットキャラクター『すいちゃん』を描いた巨大な貯水槽がランドマークとなり、お客さまの目を引く広告塔の役割も果たしています。 平成22年11月には、府内42市町村で構成される「大阪広域水道企業団」の設立が認可を受け、平成23年4月より大阪府から用水供給事業を引き継ぐこととなりました。 企業団発足によるメリットは、住民に身近な基礎自治体である市町村が直接経営することにあり、市民目線での経営改善が可能となるため、受水市町村の経営基盤の強化を図ることが期待できます。また、本市としましては、企業団との垂直統合や市町村間の水平連携を検討し、将来的には府域一水道の実現に向けて中核的役割を果たしていきたいと考えています。 「水の安全安心」は、市民生活及び生命に直結するものであり、ライフラインを維持するものとして責任を持って次世代に引き継いでいかなければなりません。先人たちの築き上げてきた資産を活かし、持続的に成長・発展していくために、「水の循環をとおして、市民の暮らしを守り、環境の保全と地域の発展に貢献する」を基本理念に事業を推進していく所存です。堺市上下水道事業管理者上下水道局長 木田 義和堺市給水開始100周年記念グッズ政令指定都市堺誕生堺市耐震性貯水槽

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