32淀と澪 関西ウォータークラブ50年の歴史の中で、書物として残されているのが俳句同好会による句集「淀」と「澪」です。同会は、昭和55年1月に第1回の俳句会がKWCサロンで開催されて以来14年間、時には郊外に吟行をするなど、精力的な活動を続けて来られました。その集大成がこの二つの冊子です。2冊目となる「澪」の序に俳句同好会の神髄・出版の経緯が掲載されていましたので、ご紹介させていただきます。 「百日の稽古より一日の座功」という諺がある。故事ことわざの辞典によれば、連歌や俳諧は、百日一人で稽古するより、一日でも一座に参加して実地に経験を積むほうが上達すること。「いにしへの俳諧師は、百日の稽古より一日の座功といひて、只会に出なんことを大切に思ひ侍りし」とある。関西ウォータークラブ俳句同好会の句会は今年の4月例会で第百回となった。諺通りとすれば、百回の座功は1万回の稽古にまさることになる。しかし、指導者を招かず、特定の流派に偏せず、クラブの同志が集まって俳句を楽しんでいる本会にあっては、諺のような座功はあがっていない。しかし、先に第50回句会を期に句集「淀」を出し、今回、ここに第2句集「澪」を出版の運びとなった。今後とも一層の研鑽を積みたいと思う次第である。episode5
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