関西ウォータークラブ 50周年記念誌
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60ると、水道に寄せられる苦情など問合せの大半を、水質関係で占めていました。 そこで、これら異臭味への対策として、3つの浄水場に粉末活性炭接触池を建設し、新たに建設する新瀬田浄水場へは、粒状活性炭ろ過施設を導入し対応することとしました。しかし、年毎にカビ臭が長期化と高濃度化を示したことから、粉末活性炭単独処理では対応が困難と判断し、全国であまり例を見ない、生物と粉末活性炭を組み合わせた処理方法の効果を実証して、生物接触ろ過方式を膳所浄水場及び柳が崎浄水場へ導入しました。これにより、琵琶湖の臭気物質濃度の急激な変動に対応し、かつ高濃度時のピークカットも行えるようになりました。 以上、諸先輩方が経験されたご苦労の一端を紹介させていただきましたが、今後も我々は、安全な水の安定した供給はもとより、人口減少や社会情勢及び生活様式の変化などによる給水量の減少に対応した、効率的な水道事業の運営を目指し、新たな挑戦を続けて参ります。大津市企業局公営企業管理者山本 博志柳が崎浄水場琵琶湖

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